移住日和

都市部から地方移住することになった人のブログ

生豆からコーヒーの栽培チャレンジ

こんにちはタジオです。
唐突ですが、私は大のコーヒー愛好家です。
ハンドドリップ歴15年、自家焙煎歴2年といったところでしょうか。

自家消費レベルでは納得のいくコーヒーを淹れれるようになったと自負しております。
しかし趣味として考えると安定=変化のない日々に悶々としているのも事実。
次なるステップを考え始めました。

コーヒーミルの最高峰コマンダンテに手を出すか?
自家焙煎の道具を変えてみるか?
それもまた良いでしょう。
ただ、もう少し源流。
コーヒーの生豆の生産をしてみたいと思うようになりました。

一般的に日本の気候はコーヒー生産に向いていないとされ、
我々消費者はネットや本の情報を元に生産国の気候や精製方法の差に思いを馳せています。
いわばブラックボックスともいえるこれらの工程を経験することにより、
より一層コーヒーへの理解を深められるのではないかと考えました。

思えば、園芸店に限らずホームセンターや100円ショップにまで「コーヒーノキ」が観葉植物として売られています。
つまり育てることは可能だということ。
しかし、ネットを検索しても自宅で栽培→焙煎まで行っている人はごく一部。
では何がハードルなのか、そして自宅栽培のスタートとしてこのエントリを記述します。

そもそもコーヒー(ノキ)とは

アフリカ大陸原産の常緑低木で、
・アラビカ(エチオピア
・ロブスタ(コンゴ
・リベリカ(コンゴ
が代表的な品種で、特にアラビカ種が全体の7割強の流通を占めています。
もともとはリベリカ種が20世紀前半までメジャーでしたが、耐病性と品質に優れたアラビカ種に置き換わりました。
熱帯・亜熱帯の気候を好むため、赤道から南北25度圏内を「コーヒーベルト」としコーヒーの主な生産地となっております。
日本はというとそこから大きく外れているため、コーヒーに適した環境とは言えません。

コーヒー栽培のハードル

上記の通り、コーヒーに適した環境ではない為、温室等で栽培を行う必要があります。
暖房費等多大なコストが掛かる一方、コーヒーノキ1本から採取できる生豆は約500g。
焙煎まで行うと約400gまで減ってしまいます。
一般的なコーヒー1杯あたりの必要量は10~15gなので、26~40杯分しか取れない計算になります。
費用対効果としてはかなり厳しい数字だと思われます。
しかし、一般家庭で少し楽しむ分にはどうでしょうか?
耐陰性があることから暖房のある生活スペースに観葉植物として育てることで、1年に1度数杯分のコーヒーを楽しめる。
私の感想としては「有りだな」と思いました。
ちょうど、常緑の観葉植物が欲しかったというのもあります。

 苗の入手について

品種を選ばなければ100均~園芸店まで年中どこでも購入可能です。
むしろ品種が選べません。
おそらくアラビカ種だろうとは思いますが、ほぼ一律「コーヒーノキ」としか表記が無いですね。
それでも良いのですが、もう少し拘りたいのが性分の私。
もし一般流通の苗から豆を取ったとして、味の比較をしようにも
・品種に理由があるのか
・育成法に理由があるのか
判断がつかず、全力で楽しめないように感じました。
じゃあどうするか。
種(豆)から育てればよいのです。
しかし、新たなハードルが。。。

市販の豆は圧倒的に発芽率が悪い問題

我々が「生豆」として認識しているのは米でいうところの「白米」。
もみ殻に値する「パーチメント」という内果皮が除去された状態です。
発芽にはマストではないものの、発芽率に大きくえいきょうするのだとか。
ここで選択肢は2つ。
・パーチメントのついかコーヒー豆を購入する
・発芽率の低さを許容し、普段使っている生豆を利用する
私の選択は後者でした。
理由としてはやっぱり味の比較。
ここで普段使っていない豆を育てても、味の比較がしづらい。
なら、発芽率の低さをカバーする量を撒けば解決するのではという安直な打算もあり。

播種方法

①1日ほど水につけ十分に水を吸わせる
②①で沈んだ豆を選別する
③市販の育苗培養土に播種
④気温25度の部屋で管理
発芽チャレンジをしている方々のブログを読んでいく中で②④の工程の有無が発芽に影響しているのではと考えました。
結果は。。。

発芽報告

使用した豆

f:id:KandaMorioka:20220211211800j:plain Amazonで様々な生豆を販売されているマツヤコーヒーさんのブラジルサントスNo2を使用。
定番の産地ですが、入手難易度・価格ともに日常用にはちょうどいいですよね。

2022/02/10 給水開始

丸1日漬け込みを行いました。
発芽率が低いとのことなので1杯分、約10gの生豆を使用しました。
生豆でもこんなにコーヒーらしい色が出るんですね。
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2022/02/11 発根確認

発芽まで数ヶ月掛かることも。。。
とネットで見かけていたので気長に待つつもりでしたが、一部の発根を確認!
発根率は5%ぐらいでしょうか。
丸1日経った段階で、11粒の発芽がありました。
とはいえ、絶妙な場所から根が出ているなぁ。
推測ですが、変な場所から発根するのも発芽率の低さに影響しているのかも。
f:id:KandaMorioka:20220211211750j:plain 育苗ポットに植え付け。
5〜6粒ずつ分けてポット植えしました。
管理温度は22度。
さてどうなるか。
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まとめ

市販の生豆からでも発根率が悪いものの、発根させることができました。
ただ、よほどのこだわりが無ければおすすめはしません。
発芽率が悪く、なおかつ初期成長が極めて遅くコスパは良くありません。
私が数か月掛けて行っていく作業、100均でワンコインで済みますから笑
でもまぁ、常用の生豆由来ということもあり品種確定しており、なおかつ愛着も湧いてきました。
鉢栽培だと収穫まで5年ほど掛かるようですが、気長に楽しみたいと思います。